現在日本では、手術療法・放射線療法・化学療法(抗がん剤)という3つの治療法が、三大療法とも呼ばれ、がんにかかってしまった場合の一般的な標準治療となっています。
手術療法とは、がんの部分を切り取ってしまう方法で、最も一般的な治療方法です。早期で原発巣だけであれば、最も効果があります。しかし、がん細胞は周辺のリンパ節に残っている可能性もあるため、周囲のリンパ節の一部も切り取る場合があります。さらに転移巣がある場合は、相反の原理が働き急速に転移巣を肥大させます。正常な細胞も手術によって壊れるため、免疫機構が破壊されて免疫力の低下を招きます。手術後の再発予防として、がん治療 免疫細胞「BAK療法」は優れた有効率を実証しています。
放射線療法とは、手術によらず照射できるので、患者さんの負担が少ない治療法です。しかし、放射線が通過する際、健康な細胞も破壊されるため、免疫機構が破壊されて免疫力の低下を招きます。最近は治療機器や技術の進歩により、放射線をピンポイントで照射し、周囲の正常組織に影響を与えることが少なくできるようになりました。骨がんには非常に有効ながん治療法です。免疫細胞療法と併用することで相乗効果が期待できます。
化学療法(抗がん剤)とは、薬でがん細胞を退治する方法で、手術療法や放射線療法と併用して、再発や全身にがんが転移しているときに使用されます。血液のがんや悪性リンパ腫にはかなりの効果を上げています。しかし、副作用が強く、多大な苦痛をもたらします。健康な細胞まで殺してしまうため、免疫力の低下を招きます。また、抗がん剤治療を続けることによって、体内に抗体ができてしまうとまったく効かなくなります。