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がんの幹細胞に挑む免疫細胞療法/5種混合免疫療法・DCアイパック

5種複合免疫療法とは

1.キラーT細胞 2.NK細胞 3.γδT細胞 4.NKT細胞 5.樹状細胞
・上記5種類の細胞を同時に培養、互いに活性化し、数を増やし、患者様の体内に戻すことによって免疫機能を再構築し、免疫力を高めてがん細胞への攻撃力を強化して高い治療効果(治療有効率 :60%)を出しています。
 体内でのがん細胞増殖の抑制、再発、転移の予防を目的とした治療法が「NKT・NK・γδT(ガンマデルタティー)・キラーT細胞・樹状細胞 5種複合免疫療法」です。

どんながんに有効ですか?

一部の白血病、一部の悪性リンパ腫を除く、ほぼすべてのがんに対応します。難治性のがんや進行したがんにも対応します。
手術・抗がん剤・放射線治療が難しい転移・再発したがんでも、当療法によって、がんが縮小したり、進行が抑えられたり、なかには完全に消失したケースもあります。
がんの再発・転移の予防にも効果的です。また「NKT細胞」は、抗がん剤やステロイド、放射線に対しても抵抗力が強いのが特徴です。
手術前・術後の抗がん剤・放射線治療と併用することで、副作用の軽減や生活の質の改善にも役立ちます。

特徴と期待できる効果

特徴と期待できる効果

1. 独自の技術で開発した5種複合免疫療法は、他の細胞療法より高い治療効果が期待できます。

2. 副作用が少なく精神的・肉体的負担がありません。
患者様ご自身の免疫細胞を用いる治療の為、副作用はほとんどありません。

3. 他のがん治療と併用することによって、さらに効果が期待できます。
手術前後の放射線治療や抗がん剤との併用、抗がん剤の副作用の軽減、生活の質の改善が期待できます。

4.再発・転移した多くの種類のがんに対応できます。
一部の白血病、一部の悪性リンパ腫を除く、ほぼ全てのがんに対応します。

5.再発・転移の予防にも効果的です。
手術後に残ったがんに対応します。

6.治療は採血と点滴 (20~30分)ですので、入院の必要がありません。
通院による治療を行いますので、患者様が現在の生活のリズムを変更することなく治療することが可能です。

7.治療有効率60%
直近の163名の成績は、有効率60%(完全・部分寛解 22%+長期不変 38%)です。一部の白血病、一部の悪性リンパ腫を除く、ほぼすべてのがんに対応します。難治性のがんや進行したがんにも対応します。

DCアイバック

【がん幹細胞とは】
がんを作り出すと考えられている細胞をがん幹細胞(Cancer Stem Cell: CSC)と呼んでいます。がん幹細胞は、1997年にカナダの研究チームによって初めて急性骨髄性白血病患者の血液から発見され、これまでに乳がん、脳腫瘍、前立腺がん、食道がん、大腸がん、膵臓がん、肝臓がん、頭頚部扁平上皮がんにもがん幹細胞が存在することが報告されています。
通常、がんの治療は外科手術、化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療が行われています。
抗がん剤や放射線治療はすでに大きくなったがん組織やがん細胞を障害し、縮小させることができます。しかし、最近の考え方としてすでにがん化した細胞を傷害し、縮小しても、がんを作り出す幹細胞が残っていれば再びそこからがん細胞が生み出され転移、再発をくり返すことが分かってきました。
がん幹細胞は抗がん剤や放射線に対して抵抗性があり退治することが困難であるといわれています。がん幹細胞は、がん組織中に数%というごく微量しか存在しませんが、自己複製能力を持ち、自分と同じ細胞を維持しながら分化、増殖して周囲の多くのがん細胞を生み出すもとになっているのです。

【がん幹細胞の由来】
ところで、そのがん幹細胞はもともとどこから生まれるのかという疑問が生じます。我われの体細胞はもともとそれぞれの臓器を構成する幹細胞から作られています。
すなわち、肝臓なら将来肝臓になるべく細胞(肝幹細胞)が分化、増殖した結果肝臓という臓器が形成されます。正常な細胞や幹細胞にはAPCという遺伝子が存在します。
APC遺伝子は正常な時は何ら細胞に悪さをしません。また正常な細胞のAPC遺伝子がおかしくなっても正常な細胞はがん化しないことが分かっています。
しかし、正常な幹細胞のAPC遺伝子がおかしくなるとその正常幹細胞ががん化します。すなわち、この最初のステップががん幹細胞の元と考えられます。

【がん幹細胞治療法の開発】
そこで、我われはがん幹細胞を障害する治療法を開発することが、がんの再発、転移の克服につながると考えて、長年「がん幹細胞」というがんの供給源となる細胞を標的とする新しい免疫治療法の開発を目指した研究をしてまいりました。我々は、キラーT細胞(細 胞障害性Tリンパ球: CTL)、NKT細胞、γδT細胞、NK細胞ががん幹細胞を認識して攻撃するためには、まず樹状細胞(Dendritic cell: DC)にがん幹細胞に発現しているがん抗原分子を認識させるということに注目しました。そのためには、次の三つの条件が必須と考えました。

1:がん幹細胞の特異的抗原の存在
2:がん幹細胞の共通抗原の存在
3:非がん幹細胞の特異的抗原(がん幹細胞でない通常のがん細胞抗原)の存在

特に、がん幹細胞をやっつけるにはがん幹細胞に1か2の条件が存在し、樹状細胞がこれを認識してCTL、NKT細胞、γδT細胞、NK細胞にその情報を伝達する必要があります。このたび我われは、がん幹細胞特異抗原、共通抗原を樹状細胞に認識させてがん幹細胞・がん細胞を攻撃する治療法を開発しました(DCアイバック・CSC療法)。

【適応できるがん11種類/HLA検査は不要です】
メラノーマ(悪性黒色腫):膵臓がん
頭頚部がん / 乳がん / 神経膠芽腫 / 卵巣がん / 食道がん / 急性骨髄性白血病 / 大腸がん / 多発性骨髄腫 / 肺がん

【治療方法】
従来の新樹状細胞獲得免疫ワクチン(DC-AIVac; DCアイバック)療法が基本となります。DCアイバック療法は樹状細胞にWT1ペプチドを認識させてその情報を他の4つの免疫細胞に伝達し、通常のがん細胞(非がん幹細胞)を攻撃させ治療していました。今回の新しい治療法は、樹状細胞にWT1ペプチドの他に上述したがん幹細胞の特異抗原、共通抗原を認識させ、獲得免疫、自然免疫の両方の免疫系を同時に活性化させる治療法です。採血方法、治療方法は「5種複合免疫療法」「新樹状細胞獲得免疫ワクチン療法」と同様で、点滴で実施します。

【この治療の特徴】
1:この治療は獲得免疫系が働くDCアイバック療法を改良したもので、がん幹細胞の抗原分子に対して特異的に反応でき、治療効果をがん幹細胞だけに向けることが可能です。
2:自然免疫系も働くDCアイバック療法は、治療効果ががん幹細胞のみならず非がん幹細胞(通常のがん細胞)にもおよびます。
3:がん幹細胞を標的とするDCアイバック療法は、免疫療法単独での治療法としても可能です。
4:抗がん剤、放射線治療、分子標的剤治療後の再発予防としても有効です。
5:難敵とされてきたがん幹細胞に対して一つの活路となります。